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三つ目の願い
三つ目の願い ある晩のことだった。男が薄暗いリビングでグラスを片手にうつらうつらしていると,突然妖精が灰皿の中から飛び出した。 「オーケー。それじゃ三つ目の願いは何だい?」 男はびっくりして言った。「おい。いったいどうしたことだ。それに三つ目の願いって,まだ何も願ってないぞ」 「あんたはもう二つ願ったんだぜ。二つ目の願いが「一つ目の願いの前に戻してくれ」ってんで,記憶までなくなったんだよ」と妖精は言った。 「さあ。最後の願いを言えよ」 「まあいいや。そんなのオレは信じないタチなんだが」男は言った。「そうだな・・・来週結婚することになってるルーシーと永遠に添い遂げたいな」 「オーケー」妖精がパチンを指をならすと,煙がもくもくと巻きおこり,男の耳には薄れゆく妖精の声が小さく聞こえてきた。 「・・・ハハハ。こいつは可笑しいや。それって,一つ目の願いと同じだぜ・・・」
by uemura4
| 2007-06-21 20:19
| 艶っぽい
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